FP3級を独学で合格するのは無理じゃない~独学3ヶ月で合格した私がお伝えします~

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今話題になっているFP資格ですが、3級程度であれば独学でも全然問題ないと思います。とはいえ、「勉強する時間がない」「どうやって勉強したらいいかわからない」と思う方も多いと思います。この記事を読めば、あなたが独学最短でFP3級に合格する方法が分かります。

FP3級を独学で合格するのは無理じゃない

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そもそもFP3級の試験は学科と実技の2種類の試験にわかれており、どちらの科目においても6割以上の正解で突破することができます。学科は基本的な知識を問われる問題で正誤問題、もしくは3択から正しい答えを選んでいくマーク式です。実技と言っても名ばかり、多少問題文は長くなりますが、基本問われるのは学科の内容と同じで、回答方法も同じくマーク式です。あなたが思うほど敷居の高い試験ではありません。

その証拠に、この試験の合格率は大体学科70~80%、実技80~90%くらいです。こつこつ確実に知識を蓄積していけば半年もあれば取得可能です。ちなみにわたしは1日1時間の勉強(主に通勤時間中)で、3ヶ月程で取得することができました。

FP3級の試験は全問マーク式。3ヶ月の勉強時間でも合格できる。

出題範囲は6科目

FP3級の出題範囲は以下の通りです。

1. ライフプランニングと資金計画

2. リスク管理

3. 金融資産運用

4. タックスプランニング

5. 不動産

6. 相続・事業承継

順番に内容を簡単に説明していきます。

1.ライフプランニングと資金計画

社会保険公的年金などからの出題が多い科目です。係数を使った計算問題はほぼ必須なので頭に入れておきたいですね。単純に日常生活で活きる科目です。例えば会社を辞めた後の雇用保険についてやケガでしばらく働けなくなったときの保障について自分の生活に結び付けて覚えると勉強後に非常に役立ちます。

2.リスク管理

生命保険や損害保険などの内容がメインです。こちらも、民間の保険への加入や見直しを考える上でとても役立つ科目です。「要らない保険には入らない」風潮が高まっている中で、どの保険が自分に必要なのか考えながら覚えると身に着きやすいと思います。

3. 金融資産運用

既にNISAなどで資産運用をはじめている方には一番とっかかりやすい科目だと思います。もちろん「チャートが~」とか「ろうそく足が~」とか専門的な内容があるわけではなく、「こんな金融商品がありますよ」というようなさわり部分がメインなので金融資産について一通りざっくりした知識を習得できます。

4.タックスプランニング

所得税」の仕組みや種類などが出題されやすい科目です。住宅ローン控除などの節税についても触れており、国から搾取される税金対策としても有効な科目です。「こんな仕組みになってるんだ」「こうすれば収める税金が少なくなるんだ」など、知らない人と一気に差をつける勢いで勉強するとはかどります。

5. 不動産

家や土地の値段の決め方や持ち家などの登録方法がメインの科目です。何を隠そう私が一番苦労した科目です。向き不向きなんでしょうが、法律用語が多く一文を理解するのに時間を要していました。何より、住居は賃貸派の私には家や土地の評価方法が自分ごととして考えられなかったところが一番の原因だと思います。逆に、既にマイホームを建てられた方や土地を持っている方にはすんなり入ってくる内容ではないかと思います。対策としては、自分で家を買うかもしくは何度も問題を繰り返し問いていくことかと。

6. 相続・事業承継

「4.タックスプランニング」では取り上げられていない相続税、相続時の節税方法などが出題される科目です。特に世代的に高齢な親御さんを持つ方にはタイムリーな部分かと思います。私もそうですが、世代的に親御さんが元気でまだまだ相続の話なんて先のことだという方は、せっかく自分の親や残してくれる財産をいかに国から取られずに乗り切るかを学ぶというモチベーションでやると頭に入りやすいかと思います。

FP3級を取得するメリット

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FP3級を取得したとしても独立開業は難しいかと思います。就職や転職でも、目に見て有利になるかと言われるとないよりかはあったほうがいい、というレベルです。しかし、上の説明からもわかりますが、日本で生きていく上で最低限必要な保険、税金の知識、そして+アルファで資産形成の勉強もかじることができます。そしてそれらは義務教育ではさらっと流す程度のことなので、以外と知らない人も多いのです。要はこの資格を勉強するだけで、お金の知識、金融リテラシーについて、多くの日本人より一歩リードできるわけです。経済は基本的に弱者からお金を搾取するようにできています。知識があればあなたから余分なお金や税金を奪おうとする狩人たちからあなたの大事な資産を守ることができます。

FP3級を取得すると、日本で活きる上で必須の金融リテラシーを身に付けることができる。

具体的な勉強方法

試験勉強は人によって色々なやり方があると思いますが、FP3級の試験に限って言えば「繰り返し問題を解いて知識を蓄える」これに尽きると思います。

テキスト一読、問題集5周

私の勉強方法は、テキストと問題集を用意して、テキストをざっと流し読んだ後、同じ問題集を5回、はじめから終わりまで通して解きまくりました。同じ問題ばかりなので、4回目にもなると答えを覚えてしまってると思いますがそれでいいです。特に学科だと、試験での問われ方も問題集とさほど変らないので、問題集を解くだけで試験形式に慣れることができます。実技についても基礎の知識があれば問題なく対応できるため問題集の応用の例題を繰り返し問きましょう。

勉強方法はシンプルに問題集を繰り返す。変則的な勉強は不要。

学習時間は1日2時間

FP3級の合格に必要な勉強時間は大体80~300時間と言われているので、その間の200時間を最短の3ヶ月で割って1日当たりの勉強時間をだすと大体2時間くらいです。ただ、これはあくまで目安です。私は毎日1時間ほどの通勤時間がもったいなかったのでこの隙間時間に集中詰め込んで、一発合格できています。

学習時間は目安1日2時間。人によってはそれ以下で合格は狙える。

おすすめテキスト&問題集紹介

基本テキストと問題集は同じシリーズのものを使いましょう。リンクしてくれているため、問題集で分からない部分がテキストの何ページに載っているか人一目でわかるようになっていると思います。勉強方法的に問題集を繰り返してパターンや問題を覚えてしまうやり方なので、やりこむ問題集が出題される問題と的外れだと詰んでしまいます。以下におすすめテキスト&問題集を紹介しますので参考にしてください。

①「うかる!FP3級速攻テキスト」 

実際に私が使っていたテキスト&問題集です。問題集の左ページに問題、右ページに答えが載っているため、赤シートを使わなくても答えが目に入ってこない、別のページに飛ばなくても答え合わせができるという設計上の理由で即買いでした。また、通勤時間に勉強していたこともあり、持ち運びに便利なサイズということも魅力のひとつです。別個に同シリーズの問題集があります。

②「みんなが欲しかった!FPの教科書3級(みんなが欲しかった!シリーズ)」 

私は実際に使ってはいませんが、フルカラーで図表が多く、初心者でも比較的分かりやすそうだなと感じました。まずはとっかかりが肝心なので、「これならわかりやすくて頭に入ってきそう」と感じればおすすめです。大手資格予備校であるTACが出版しているため、内容の信頼度は高いようですね。別個に同シリーズの問題集があります。

③「FPの学校3級きほんテキスト」

こちらもフルカラーで分かりやすい図表入りです。特に効率を重視した設計で、全範囲を網羅的に学ぶというよりかは重要ポイントのみに絞って解説してある感じなのでどうしても最短合格を目指したい方にはおすすめだと思います。別個に同シリーズの問題集があります。

④スッキリわかるFP技能士3級

③よりも頻出頻度の高い問題のみを抽出した設計となっています。出るか出ないかわからない問題は捨てて、必須問題を確実に狙っていくという最速合格を狙うならおすすめです。問題集とテキストが一体となっているためコスパ的にも嬉しいですね。

おわりに

繰り返しになりますが、FP3級の知識は、学校では習わないけど日本で生きる上で絶対に必要なお金の知識です。この内容が義務教育でもう少し深く取り扱われても良いレベルだと思います。もちろん合格することが目的ですが、その知識が生活で活きるかどうかが本当の定着だと感じるので、合格、不合格に必ずしもこだわらず、金融リテラシーについて勉強していない人より何歩もリードできることを励みに頑張ってください!

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